日本ではあまり知られていませんが、中部アフリカに位置するコンゴ民主共和国。
今回は、コンゴ民主共和国とコンゴ共和国の違いや食文化についてまとめました。
コンゴ民主共和国とは?
コンゴ民主共和国は、中部アフリカに位置する共和制国家です。
北西にコンゴ共和国、南西にアンゴラ、南にザンビア、東にタンザニア、ブルンジ、ルワンダ、北東にウガンダ、南スーダン、北に中央アフリカ共和国と国境を接し、西は大西洋に面しています。
首都はキンシャサ特別州です。
コンゴ民主共和国の場所は、こちらです↓
ほぼアフリカ大陸の真ん中に位置しているのがわかります。面積もとても広いです。
公用語はフランス語です。
他にもキコンゴ語、チルバ語、リンガラ語、スワヒリ語など多数の言語が使われています。
コンゴ民主共和国とコンゴ共和国の違いは?
コンゴ民主共和国のとなりに「コンゴ共和国」という国があります。
気になった方も多いのではないでしょうか?
同じ名前ですが、何が違うのでしょうか?
2つのコンゴとアンゴラ北部のエリアは15世紀頃まではコンゴ王国という一つの国でした。
ポルトガルによる征服を経て、1960年にベルギー領からコンゴ民主共和国が、フランス領からコンゴ共和国が独立しました。
独立後は両国とも内戦が多発して不安定な時期が続いたものの、現在は落ち着いています。
混同を避けるため、コンゴ民主共和国は首都名から「コンゴ・キンシャサ」と も呼ばれています。
コンゴ民主共和国の治安
コンゴ民主共和国の治安は非常に不安定で、一部地域には外務省の「退避勧告」も出るほど危険です。
最新の治安情報をチェックし、不要不急の渡航は控える方がいいかもしれません。
コンゴ民主共和国の見どころ
コンゴ民主共和国には、素晴らしいスポットがあります。
コンゴ川
ザイール(「全ての川を呑み込んで流れる河」の意味)と呼ばれる、アフリカ屈指の大河がコンゴ川です。
河の長さはでナイル川がアフリカ第1位ですが、流域面積はコンゴ川がアフリカ第1位。
ヴィルンガ国立公園
北東部の北キヴ州、ルワンダやウガンダの国境近くにある多様な動物相を誇る国立公園です。
多様な動物相の中でも、特に絶滅に瀕するマウンテンゴリラの生息地で、世界自然遺産。
カフジ・ビエガ国立公園
コンゴ民主共和国東部の国立公園です。
コンゴ民主共和国東部を中心とする一帯の高地にしか生息していない固有種であるヒガシローランドゴリラの保護目的で1970年に設立されました。
サロンガ国立公園
国内最大の国立公園にして世界自然遺産です。
アフリカの国立公園の中でも第2位の規模を誇るこの国立公園には、同国最大の熱帯原生林が残っています。推定2万頭生息するとされるボノボ(ピグミー・チンパンジー)が生息しています。
オカピ野生生物保護区
北東部のスーダンやウガンダとの国境に近いイトゥリの森にある野生生物保護区。
世界自然遺産イトゥリの森全体の約5分の1に及びます。名前が示すとおり、20世紀に発見された珍獣オカピの生息域となっています。
世界自然遺産の規模がすごいですね。治安が良ければ行ってみたいスポットばかりです・・・。
コンゴ民主共和国の食文化
コンゴ民主共和国には、美味しい食文化があります。
代表的な主食はキャッサバイモ、トウモロコシ、米、タロイモ類、さつまいも、調理用バナナなどです。
サマキ
サマキは魚という意味で、コンゴでの魚料理の総称のことを言う。
オムレット
いわゆるオムレツです。溶いた新鮮な卵を塩こしょうで味付けし、強火で手早く焼いたもの。
プリミス
コンゴを代表するビール。しっかりとした味と程よい苦味が特徴。
シクワング
マニオク粉をもち状にし、葉でくるんで蒸した料理。
ブガリ
マオニク粉をお湯で溶いて練ったもの。ねっとりした食感が特徴的。
マラギ
小豆を油で炒めた煮豆のこと。調味料などは一切使用しないため、豆本来の味を楽しむことができる。「ブガリ」とよばれる餅や、ご飯の付け合わせとして供されることが多い。
ソンベ
マオニクの葉を煮込んだ料理。ご飯にかけたり、ブガリに添えたりと料理の付け合わせとして食べられており、コンゴを代表する庶民の味。
まとめ
以上、コンゴ民主共和国とコンゴ共和国の違いや食文化についてでした。
素晴らしい世界自然遺産や食文化があるだけに、治安がよければ一度は訪れてみたい国だと思いました。
日本でコンゴ料理が食べられるお店についてもまとめています^^
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